Agave titanota No1 チタノタ ナンバーワン
耐暑性:◎
育てやすさ:☆
原産国:園芸品種
直径:60~70cm
一般的にアガベ・チタノタと呼ばれる。南覇王や厳竜と呼ばれることもあり名前が混在している。鋸歯や葉の長さは様々で豊富なフェノタイプが存在する。写真は南覇王という名前のチタノタ。寒さには比較的強く、強光にも強いが梅雨時期の雨上がりの日照りで葉焼けすることがあるの注意が必要だ。
肥料の与え方や仕立て方で、コンパクトになったり、黄緑色になったりするためコンパクタやグリータイプといった名前には注意したい。葉が黄緑色になっているのは肥料がきれている場合が多い。
子株で増やすことができるが、他のアガベに比べると、増えにくい印象を受ける。また成長も比較的遅い。値段は比較的に安価なため、ネームド株に手を出す前に育成の勉強をするのにはお勧めの植物である。
Agave titanota White Whale チタノタ 白鯨
耐暑性:◎
育てやすさ:☆☆
原産国:園芸品種
直径:60~70cm
チタノタを代表する園芸品種。古くからあるタイプは緑と鋸歯の白さのコントラストが強いものだが、写真は台湾から輸入されたタイプで青みがかったボールタイプで近年人気を集めているタイプ。
寒さには比較的強いが、冬は霜に当てない方がよい。育てやすいタイプだが育成方法によって形が大きく変わるため、風通しよく、日光にしっかりあてたい。春から秋の成長期は遮光率20-30%で育成すると締まった株になる。水やりは環境によって大きく異なるが、表土が乾いて1週間くらいで筆者は水やりをしている。
虫はアザミウマやアガべマイトの被害が大きい。春先や冬場に室内に取り込む際に薬剤散布することをお勧めする。
Agave titanota Black and Blue ブラックアンドブルー
耐暑性:◎
育てやすさ:☆
原産国:園芸品種
直径:30~50cm
耐寒性耐暑性ともに優れている。ブルーの葉と黒いスピン、鋸歯が特徴的なチタノタの園芸品種。葉の展開は遅いが株全体が大きくなるスピードは遅くはない。
よく伸びるという話を聞くが、個体によってはのびるものもあるが基本的には日光不足があてはまるだろう。10-20cmの大きさになると、株本来の良さがでてくる。チタノタの中では比較的容易にボール状にすることができる。
ベニカの薬害を取り上げる投稿を時々見かけるが、これまで使用方法を守ってベニカを使用して薬害がでたことはない。
Agave utahensis var. eborispina アガベ ユタエンシス エボリスピナ
耐暑性:◎
育てやすさ:☆☆☆☆
直径:40~60cm
高山性の植物で暑さや蒸れを嫌うため、日本では夏場の管理が重要になる。雨の当たらない風通しの良い場所で管理するとよい。寒さには極めて強い。一株の大きさはそこまで大きくないが子を出して群生する。エボリスピナは英語圏では「Ivory sinned 」と呼ばれ象牙色の棘を意味する。
ベアルート株が手に入りやすい時代になったが、現地球の株にはかなりの確率でカイガラムシがついているため、殺虫作業が必要である。成長点付近や枯れた葉の間に卵を産み付けるため、発根後動きがなかったり、外葉が急に枯れこんだりすると要注意である。発根には時間を要することがあるが、温度が高ければ大抵は発根する。トップスピンのうねりのあるタイプは「陽炎タイプ」とよばれることもある。